映画の日に『ミスト』

ミスト

今日は10年に一度(嘘)の映画の日&日曜だったので
歌舞伎町に映画『ミスト』を見に行った
公式サイト

ネット上ですこぶる評判が良く、知人であり子分のハシモトーマスくんも
大絶賛だったので数多くある映画の中から『ミスト』に決めたのだ
(彼の映画評にはほぼ狂いが無い)

スティーヴン・キング作品と言えば
『ショーシャンクの空に』「グリーンマイル』が御馴染みだが
私はこれらの映画はあまり好きではない
10歳の頃から殺人事件の新聞の切り抜きをしていたキングは
やはりサスペンスホラーでこそ力を発揮する

ある日、街が霧で覆われ
その霧の中に何かがいたら、あなたはどうしますか?


『ミザリー』以来の壷作品
スティーヴン・キングの真骨頂を見た

上映が終わるとエンドロールの後に何かがあるのでは?
と思ったお客さんやあまりのショックで立ち上がれないお客さんばかりで
終わってもなかなか客は捌けなかった

キングの作品には人間という生き物の恐ろしさが書かれている
この映画はそれをモロに前面に出しており
ただのパニック映画ではなく、宗教、哲学、不条理の世界を
ひとつのスーパーマーケットの中に凝縮させている

嵐が来る前に買いだめをしようとスーパーに集まった町の住人たち
そのとき、血だらけのおっさんが店にやってくる
「霧の中に何かいる!入り口を閉めろ!」
ただならぬ様子に思わず従った人々だったが
次第に本当か?と疑い始めるが
地下倉庫のシャッターの下から霧が入りこみ
若い店員が霧の中へ引きずりこまれる
「霧の中に何かいる!」
「俺をよそ者だからって馬鹿にしているのか?」
一向に耳を傾けない黒人弁護士
「神よ!神がお怒りになったのよ!」
狂信的な宗教おばさんが叫ぶ
「あれは何だ!?」
そして外の世界に異変が起こる・・・

霧の正体やラスト15分も凄いのだが
一番グッときたのは扇動者による人間の心理の変化
そして、人間対神を現実社会で描き出した事だ

その結果、とんでもない事が起きるのだが・・・

霧の中の存在よりも恐ろしく、愚かな人間
不条理の世界では人間の思考など無意味である
神なんて存在しない、あるのは現実だけだ

作家は神様である
という格言を再認識させられた作品だった

よくあんなもの書くよホントに・・・

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